大学の教職課程の必要単位が削減?
全国的に教員不足が問題になっています。
病気による休職や産休、育休による欠員を埋められないだけでなく、採用の段階で辞退者が相次いでるような都道府県もあるようです。
そんな中、文部科学省が、教員不足の解消に向け、教員免許を取得するのに必要な大学の単位数を削減する案をまとめました。
2027年の国会での教育職員免許法の改正を目指すそうです。
しかし、それで教員不足が解消するのでしょうか。
私はそうは思いません。
なぜなら、近年の教員不足は、教員の労働環境に問題があるからです。
しかし、子どもたちの成長に関わることができるという教職の魅力が失われたわけではありません。
学校現場における諸問題の解決、もしくは、それらと向き合う教員の負担を少しでも軽くできるような施策を実施すれば、教員不足が解決できると思うのですが、国も地方公共団体もそこにはなかなか踏み込んでいかないのが不思議です。
また、このような施策が出てくると、「教員の質は大丈夫なのか?」という心配もあるかと思いますが、少なくとも学力面では問題ないはずです。
なぜ問題ないのかについては、次の機会(『教員の質と成績の関係』)に述べたいと思います。

