元アスリートら部活派遣

2022/11/01

コラム

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 元アスリートら部活派遣

先日、新聞を読んでいたら「元アスリートら雇用 部活派遣」という記事を目にしました。

体育会系の学生や元アスリートを企業が雇用し、中学校の部活動に派遣するプロジェクトで、来年度から本格的に始まる部活の地域移行に合わせて、仙台経済同友会が加盟企業などと協力して始めます。

これは賛同する企業などがスポーツ経験のある人を雇用し、休日の部活指導や大会の帯同を会社の業務や副業として行うものだそうです。

部活の地域移行は結構前から言われていたことですが、教員の働き方改革などを目的にスポーツ庁の有識者会議が提言し、公立中学校の休日の部活指導の民間クラブや外部人材への委託を進めるものですが、人材や費用の確保が課題となっていました。

しかし、経済団体が支援してくれるということで、そのような課題も少しは解消されるのではないかと思います。

同床異夢にならないようにしてほしい

公立中学校の部活動の指導に企業から指導者が派遣されて来ることは非常に良いことだと思います。

しかし、派遣されてくる元アスリートなどの指導者と受け入れる中学校の先生との間で考え方や期待することにギャップが生じるのではないかという心配もしています。

元アスリートなどのスポーツ経験がある人というのは、自分の持っている技術や経験を子ども達に伝えたいと考え、指導しに来ると思います。

しかし、部活の地域移行は教員の働き方改革の一環です。

現在、中学校の先生には部活動のために土曜日も日曜日も仕事があり、非常の多忙な生活を送っている人も少なくありません。

そのような中学校の先生に少しでも時間的な余裕を与えるために、先生以外の人に部活動を任せようとしているわけです。

よって、普段から部活動を指導している先生が外部から来る指導者に期待することは、技術指導もあると思いますが、それよりも土曜日や日曜日に生徒達の面倒をみてくれることではないでしょうか。

大切なのは生徒達の安全を確保したり、トラブルがあったときに対応してくれることだと思います。

外部から来る指導者がそれらに対処できなければ、結局のところ先生に時間的な余裕を与えることができず、あまり意味のない事業になってしまいます。

そうしたギャップが起こらないように企業と学校、派遣されてくる指導者と中学校の先生との間で十分な話し合いをして実施してほしいと思います。

そして、現在多忙を極めている中学校の先生がしっかりと体を休めたり、教材研究をしたりする時間ができることを願っています。

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