通学時間はどのくらいが適切か
自分の将来について明確な目標を持っている生徒にとっては、目標達成が最重要事項であり、通学時間の長さはあまり気にする要素ではないようです。
しかし、そうではない生徒にとっては、通学時間は志望校決定における重要な要素の1つになっています。
「どこでも良いんですが、なるべく近くの高校が良い。」と考えている方も多いと思います。
しかし、近ければ良いのかというと、どうやらそうでもないようです。
通勤時間とメンタルヘルスの関係
アメリカにあるウェイン州立大学に所属する研究者らが発表した論文によると、通勤時間の長さとストレスの関係は単純な比例関係ではないようです。
通勤は、慢性的なストレスの原因と捉えられていましたが、仕事と家庭の境界を切り替えるための時間となっており、心理的な負担を軽減するポジティブな側面がある可能性が指摘されています。
この研究の結果、片道の通勤時間と心理的苦痛の間にはU字型の非線形な関係があることが判明しました。
具体的には、通勤時間が約44分に達するまでは、時間が長くなるとともに心理的苦痛が減少し、44分を超えると逆に苦痛が増加に転じました。
つまり、適度な通勤時間は仕事に向かうための息抜きの場として機能しているのです。
近すぎる高校も考えもの
この研究結果が通学時間にどの程度当てはまるかはわかりませんが、通学距離から志望校を考える参考にはなると思います。
近ければ通学は楽になりますが、通学時間が自分を勉強モードへと切り替える時間にもなっていると考えれば、短すぎるのも良くないかもしれません。
もちろん、自分の将来を見据え、通学時間を気にしないで志望校を選ぶことができるのが理想です。
しかし、そうでなければ通学時間が多少長くなっても、それは気持ちを切り替える有意義な時間と考え、自分に合った高校、自分の将来を広げてくれる高校を考えるようにしてください。

