総合的な学習の時間って
学校によって名称は異なりますが、どの学校でも「総合的な学習の時間」があると思います。
この「総合的な学習の時間」に関して、興味深い記事を見ました。
愛知県小牧市では2025年度から、小中学校での探究的な学びを充実させるため、文部科学省の「授業時数特例校制度」を利用し、主要教科の授業時数を削減し、「総合的な学習の時間」に上乗せする検討を進めているそうです。
授業時数特例校制度とは、学習指導要領で定める教科ごとの標準授業時数を最大1割減らし、別の教科に上乗せできるという制度です。
「総合的な学習の時間」を増やすことには特に問題はないでしょう。
問題となるのは、主要教科の授業時数が減ってしまうことです。
もしかすると、児童生徒の学力低下を招いてしまうかもしれません。
「総合的な学習の時間」が各教科の学習内容を実践的に活用する機会となるのであれば、「総合的な学習の時間」の時数を増やすことによって、学習内容のより深い理解につながり、学力にもポジティブな影響を与える可能性があります。
しかし、「総合的な学習の時間」が主要教科の学習内容を利用することなく、体験や話し合いに終始することになれば、主要教科の授業時数が減ることにより、学力にネガティブな影響を与えることも考えられます。
いずれにせよ、実施されてみないことには、効果はわかりませんが、かなり挑戦的な試みだと思います。
「総合的な学習の時間」の価値が問われる計画と言えるのではないでしょうか。