全国学力テストの正答率 公表する?しない?
全国知事会議において、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の在り方の見直しに向けて、知事会議で意見集約していくというニュースをインターネットで見ました。
全国学力・学習状況調査では都道府県別の正答率も公表されていますが、全国知事会議では、一部に知事から「都道府県別で順位を出しても意味がない。」という意見がでているそうです。
順位が判明することによって、順位が低い都道府県にとっては、批判の対象になってしまったり、印象がマイナスになってしまったりして、メリットが少ないのかもしれません。
しかし、順位がわかったり、他の都道府県や全国平均と比較できるデータは、都道府県の教育政策だけでなく、生徒一人ひとりにとっても貴重な資料です。
これまでの宮城県の順位は低迷を続けており、仙台市を除いた宮城県の学力状況は全国最低レベルです。
つまり、宮城県内の学校で平均的な成績であっても、全国平均には及ばないということです。
また、宮城県内の学校で上位の成績であったとしても、安心できる成績ではない可能でもあります。
大学進学を目指すのであれば、全国の生徒がライバルですし、宮城県外の高校や高専を目指す場合も同様です。
そのような生徒にとっては都道府県別の正答率は貴重なデータです。
このデータがなければ、宮城県内の学校で上位をキープしているだけで安心してしまい、結果として勉強不足に陥ってしまうかもしれません。
しかし、全国学力・学習状況調査で都道府県別の正答率を知ることによって、油断せずに勉強を続けることができます。
正答率が低い都道府県にとっては、都道府県別の正答率は不名誉な記録になるかもしれませんが、ぜひ公表し続けてほしいと思います。