指の力が弱い?
生徒たちが文字を書いている様子を見ていると、字がキレイな生徒もいれば、字が汚い生徒もいます。
読めないほど字が汚い場合はなるべく丁寧に書くように指導していますが、丁寧に書こうとしても、なかなか読みやすい字を書けないこともあります。
そのような生徒の字の書き方を見てみると、どうやら指の力が弱いのではないかと思われる場合も少なくありません。
特に小学生に多いようです。
習い事でスポーツをしている場合もあるため、全身の筋力が不足しているわけではなさそうです。
おそらく、普段の生活の中で指を利用する機会が少ないのではないでしょうか。
指の力が足りないと、字を書くこともつらくなってしまいます。
これでは、積極的に勉強する気になれず、学校の宿題などもやらなくなってしまうかもしれません。
また、字が薄くなってしまったり、線が思うように書けなかったりして、読みやすい字を書くことができなくなってしまうため、覚えなければならないことも、なかなか覚えられなくなってしまいます。
すると、勉強することの楽しさを感じることができなくなり、苦手意識を持ちやすくなってしまいます。
このように、指の力が足りないと、字を読みやすく書くことができず、学力にも悪影響を与えてしまいます。
私たちを取り巻く環境は年々便利になっています。
例えば水道は、昔は蛇口を回さなければ水は出ませんでしたが、今は手をかざすだけで水が出るようになっています。
力を使わなくても利用できるようになっているわけです。
つまり、意識的に指を使うようにしていかないと、指の力はいつまでも不足したままになってしまうのです。
よって、小さいうちから指を使った遊びを生活の中に取り入れて、十分な指の力を身につけさせることが必要かもしれません。