「比較的マシ」は「得意」とは違う
あなたの得意科目は何ですか。
数学が得意という人もいれば、英語が得意という人、社会が得意という人もいるでしょう。
人それぞれ得意科目が違っているのは当然ですが、この得意不得意というのはどのように判断しているでしょうか。
そして、自分が得意だと思っているものは、果たして本当に得意と言えるものなのでしょうか。
判断基準がおかしいと…
科目の得意不得意を判断する基準としてはテストの点数を考える人が多いと思います。
それは間違いではありません。
テストの点数をテストの点数を見て、得意不得意を判断するのは当然のことです。
しかし、テストの点数をどのように見て、判断しているかが問題です。
判断の仕方がおかしいと、有効な対策をとることができず、得意だと思っていた科目が入試の足を引っ張ることになるかもしれません。
「比較的マシ」は「得意」じゃない
注意しておきたいのは、各科目の点数を比べて判断してはいけないということです。
例えば、国語の点数が60点で数学が40点、その他の科目が50点の場合、国語は得意で数学は苦手と判断してしまうことがあります。
そして、国語の勉強をないがしろにしてしまい、ゆっくりと成績が下がっていき、焦ったときにはもう遅いなんてことになります。
正直に言ってしまいましょう。
国語60点数学40点その他の科目50点なんていうのは、全科目苦手です。
どの科目も基本から勉強する必要があります。
その逆も然りで、例えば数学だけが80点、その他の科目が90点以上という場合、数学が苦手と判断してしまうことがあります。
この場合、数学は弱点ではありますが、極端に苦手意識を持つほどではありません。
他の人から見れば、全部得意なようにも見えます。
にもかかわらず、苦手だと思い込んでいるため、すでに理解し、身についているはずの基本事項から勉強してしまい、時間をムダにしてしまうこともあります。
このように、科目ごとに点数を比較して得意不得意を判断してしまうと適切な勉強ができなくなる可能性が出てきます。
得意不得意は科目ごとの点数を比較するのではなく、一つひとつの科目の点数から判断し、自分に必要な勉強を重ねていってください。