進級進学しても横一線ではない
『一年の計は元旦にあり』なんて言葉もありますが、学校や塾、家庭教師などからするとそんなこともなく、やはり年度の変わり目が一区切りという感じがします。
年度単位で動いている人にとっては、年度の変わり目が何かを変える絶好の機会で、何か新しいことに取り組もうとするのであれば、新年度からが動きやすいのではないでしょうか。
それは学生にとっても同じだと思います。
むしろ、進級進学というわかりやすい変化がある学生のほうが年度替わりのタイミングで心機一転しやすいかもしれません。
実際に、進級進学に合わせて、新年度から勉強もがんばろうと考えている中高生も多いと思います。
とても良いことです。
しかし、注意しておきたいこともあります。
進級進学すれば環境は変わりますが、人の中身まで変わるわけではありません。
これまで勉強してきたことがリセットされて、横一線になるわけではなく、これまでの学力差はそのままです。
特に積み重ねが重要になる数学や英語では、新学期の内容を頑張って勉強しても、これまでの差を埋めていかなければ追いつくことはできません。
すぐに追いつけなくても焦らない
新年度から勉強をがんばろうとするのはとても良いことですが、これまでの学力差はすぐには埋まりません。
そのため、がんばっていてもなかなか結果が伴わないということもあると思います。
こうなってしまうと、せっかくがんばろうと思っていた気持ちも徐々に冷めてきて、勉強をおろそかにしてしまいがちになってしまうかもしれません。
しかし、成績を上げるためには、これを我慢して勉強を続けることが必要です。
いくら新年度になって気持ちを新たにしても、それがずっと続くわけではありません。
それゆえに、気持ちだけで勉強をがんばっていこうとするのは無理があります。
進級進学に合わせて心機一転、勉強も頑張ろうと思ったら、気持ちで勉強を続けようとするのではなく、勉強を続けられる仕組みを考えていきましょう。