集中力がないわけではない
当教室では定期テスト前の日曜日を利用した定期テスト対策補講や入試直前の日曜日を利用した問題演習会を実施しています。
長時間になることも多いため、生徒には自分の判断で適宜、休憩するように指示を出しています。
各自の判断で休憩しても良いということにしてしまうと休憩ばかりで勉強しない生徒も出てくるのではないかと思われるかもしれません。
しかし、意外にもそんな生徒はいません。
それどころか、こちらが心配になるほど何時間も集中して勉強し続ける生徒が大半です。
そのような様子を見ていると、決して集中力がないわけではないことがわかります。
つまり、集中力を発揮するためには、それができる状況を作り出すことが大事なのです。
集中力がないように感じるのはなぜか
どこの塾でもそうだと思いますが、当教室でも入塾前には面談を行います。
入塾に関する面談であるため、通塾日や回数の確認、月々の費用や月謝の納入方法の説明をすることがメインとなるわけですが、それらのこと以外にも今後の指導方針を決めたり、家庭での勉強の様子をうかがったりしています。
その際、集中力がなくて、あまり勉強が続かないということを話される方が非常に多くいらっしゃいます。
しかし、冒頭で書いたように、集中力がない生徒というのはあまりいません。
本当は非常に素晴らしい集中力をもっているにも関わらず、家庭学習ではそれを十分に発揮できていない場合がほとんどなのです。
では、なぜ家庭学習ではその素晴らしい集中力を発揮できないのか?
それは集中を妨げる誘惑が多いからにほかなりません。
家にいればスマートフォンを自由に使うこともできますし、テレビを見たり、ゲームをすることもできます。
寝るのが好きで、すぐに寝てしまうなんて生徒もいました。
このように誘惑の多い状況では、家庭学習で集中力を発揮したくても発揮できなくなるのは想像に難くありません。
大人だってそうだと思います。
そのため、家で何時間も集中して勉強しようと思ったら、かなり強い意志もしくは勉強に集中できる工夫が必要になるはずです。
勉強する状況を作れ!
意志の力で勉強に集中しようとしても、実際は思った以上に難しく、なんだかんだと言い訳を作って誘惑に負けてしまいます。
勉強以外のことでもそうだと思います。
ダイエットしようと思っているのに、ついお菓子を食べてしまう。
健康のために運動しようと思っているのに、なかなか実行することができない。
しかし、それが悪いことだとは思いません。
人の意思というのは、そもそもそんなものなのだと思います。
やはり、勉強でも何でも自らを誘惑から引き離し、実行できる状況を作り出す工夫をするべきです。
例えばスマホであれば、勉強中は電源をオフにしたり、通知を切ったりすることで、スマホに勉強の邪魔をさせないようにすることができます。
他にも、勉強する場所にスマホやゲーム機などを持ち込まないようにして、勉強場所と遊ぶ場所を明確に区別することも1つの方法です。
また、運動するためにジムに通ったりするのと同じように、塾の自習室や次週スペースを利用して、勉強しなければならない環境に自分を置くというもの有効です。
大半の生徒は勉強に集中できる状況になれば、集中して勉強する力をもっています。
その力を十分に発揮して勉強できるように、さまざまな工夫をしてみてください。