オンラインで不登校相談ができるようになるそうです

2023/03/22

コラム

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 オンラインで不登校相談ができるようになるそうです

しばらく前ですが、文部科学省の調査で、2021年度に不登校とされた小中学生が過去最多の24万4940人になったとの結果が出ました。

不登校の小学生は8万1498人、中学生は16万3442人となり、9年連続で増加しています。

コロナ禍の影響で休校や学年・学級閉鎖、分散登校などで生活リズムが崩れたり、学校を休むことへの抵抗感が減ったという事例もあったそうです。

また、学校行事などの中止や活動が制限されたことが登校意欲の低下につながったと文部科学省はみており、長引くコロナ禍に起因する心身の不調やストレスが影響していると分析しています。

宮城県の中学生は全国2番目

そんな中、宮城県の不登校の割合は全国よりも高くなっています。

小学生の不登校の割合は1.46%(全国平均1.30%)で、全国11番目、高校生の不登校の割合は2.79%(全国平均1.69%)で全国3番目でした。

そして、深刻なのは中学生で、不登校の割合は6.01%(全国平均5.00%)で、全国2番目です。

2015年度から5年連続で全国最高であったことを考えれば、特に意外な結果ではありません。

通塾している生徒からも、クラスに1人か2人が学校に来ていない人がいるという話も聞いていますし、その傾向は何年も変わっていません。

その理由については、宮城県教育委員会ではコロナ禍で大幅に登校日が少なかった2020年度に比べて、行事が多くなり、児童生徒が集団で活動する機会が増えたことが背景になると分析しています。

文部科学省の分析と宮城県教育委員会の分析とでは反対の結果になっているのも興味深いところです。

また、宮城県教育委員会では引き続き、教室になじめない児童生徒のための居場所を校内に増やし、市町村やフリースクールなどと連携した校外での支援に取り組むとしています。

不登校相談がオンラインでも

文部科学省は来年度、スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーがオンラインで相談に乗る拠点を各都道府県に整備する方針を固めました。

また、スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカー自体の配置も増やすそうです。

さらに、不登校特例校を増やすため、設置費用の補助も始めます。

富谷市ではすでに、東北で初めての不登校特例校が開設されており、今後に注目したいと思います。

現在、スクールカウンセラーは原則として週1回4時間、スクールソーシャルワーカーは週1回3時間配置されていますが、不登校児童生徒が多い学校については、それぞれ2倍の時間、配置できる重点配置の仕組みがあります。

しかし、そもそも学校に行くことが難しい児童生徒の相談に乗る人が学校にいるのでは、相談したくても相談できない家庭も多かったと思います。

オンラインでの相談窓口ができれば、不登校になっている児童生徒本人だけでなく、その保護者にとっても相談のハードルが下がり、精神的な負担も軽減するのではないでしょうか。

今後の文部科学省の方針が不登校に悩む人たちの助けになることを願っています。

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