新設!大河原産業高校(仮称)
柴田農林高校と大河原商業高校が再編統合され、大河原産業高校(仮称)が新設されます。
塩釜市及びその周辺地域の生徒にはあまり関係ないかもしれませんが、一応まとめておきます。
基本理念
学校としては「学校全体で『地域ブランドの確立』に取り組み、地域振興へ貢献すること」「大学や地域等と連携した課題研究を軸とした教育課程を編成し、主体的・共同的学びを実践すること」「学科の特色をいかし、6次産業化を軸とした学科間連携による先進的な産業教育を展開すること」を目指し、「将来のスペシャリストとして必要な思考力・判断力・表現力をもち、それらの能力を生涯にわたって発揮する力」「専門分野の課題研究などの教育活動を通して、主体的かつ仲間と協働して学ぶ力」「地域の産業・社会と連携し、自ら課題を設定し、解決する力」「郷土を誇りに思い、地域貢献を通して自己実現を達成する力」「他分野と連携して、地域の産業・社会を担う力」を育成すると発表されています。
農業系の高校と商業系の高校の再編統合ということで、原料生産から加工、そして流通販売までを体験的に学ぶことができるのが特徴となりそうです。
自分たちのアイデアを1から実現していくという経験ができると思いますので、積極的に参加すればかなり充実した高校生活が送れるのではないでしょうか。
学科について
設置される学科は農業科学科、総合ビジネス科、企画デザイン科の3つです。
農業科学科について
農業科学科では、1年次に農業に関する基礎を学び、2年次からは野菜・果樹の学びを軸とした食農科学科と森林・草花の学びを軸とした環境科学科に分かれ、専門分野を深く学びます。
また、食品製造や造園、農業土木などについても学ぶことができ、危険物取扱者などの資格取得にも取り組みます。
柴田農林を志望していた生徒が受験する学科ですね。
総合ビジネス科について
総合ビジネス科では、1年次に商業に関する基礎を学び、2年次から情報の学びを軸とした情報ビジネス科、会計の学びを軸とした会計ビジネス科、流通の学びを軸とした流通ビジネス科に分かれ、専門分野を深く学びます。
また、各科の内容に合わせた資格取得にも取り組みます。
大河原商業を志望していた生徒が受験することになる学科です。
企画デザイン科について
今回の高校新設において最も注目すべきものが、この学科です。
県内初めての商業系デザイン学科で、商業デザインについての基礎・基本について学び、商品デザインやイベントデザインなどの地域デザインにつながる取り組みを通して、企画力や協働力、発信力を身につけます。
地域と交流・連携した商品やサービスを提案したり、パッケージデザインを考えたり、PRポスターや動画を作成したりするなどの活動ができるそうです。
アイデアを出すのが得意な人や絵を描いたりするのが好きで、デザインに興味があるような人にとっては進学先の候補になると思います。
進路について
どの学科でも卒業後の進路は、進学(4年制大学、短期大学、専門学校等)、公務員、就職が想定されています。
柴田農林高校と大河原商業高校のこれまでの進路実績やリーフレットに書かれているカリキュラムから考えると4年制大学への進学は多くなく、専門学校への進学または就職が主な進路になるはずです。
そのため、大学進学を目標にしている生徒にとってはあまり関係ない高校であり、専門知識を身につけ、それをいかして専門学校でさらに知識を深めたり、就職することを考えている生徒の進学先になります。
また、『地域探究プロジェクト』と称し、複数の学科があることをいかし、学科間で連携してイベントのプロデュースや商品開発等に取り組む授業もあるので、地元企業に就職して活躍したいと考えている生徒にとっては魅力的な高校なのではないでしょうか。