分離量と連続量

2021/12/18

コラム

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 分離量と連続量

突然ですが、問題です。

①17本の鉛筆を5人に等しく分けます。1人分は何本になりますか。

 17÷5=3あまり2

 答え:1人5本で、あまりは2本

②17mのテープを5人に等しく分けます。1人分は何mになりますか。

 17÷5=3.4

 答え:1人分は3.4m

①の問題も②の問題も式は同じです。

しかし、①の問題は答えが整数(自然数)、②の問題は答えが小数になります。

一瞬、「なんで?」と思う人もいるかもしれませんが、よく考えてみれば当たり前です。

鉛筆を分けるのにわざわざ鉛筆を切ってまで分けたりしませんよね。

よって、整数(自然数)で答えるのが自然です。

それに対してテープは一つひとつ分かれているものではないため、何人かで分けるときは切って分けることになります。

そのため、答えが小数になってもおかしくないのです。

分離量と連続量

以上の例題からわかるように、数は2種類に分けられます。

①の鉛筆が何本とかイヌが何匹などのように、一つひとつが独立していてバラバラになるものが「分離量」です。

「分離量」には自然に備わった最小の単位があり、例えば「鉛筆が1」と言われたら「あっ、鉛筆が1本あるんだな。」とわかるように、単位がなくても、その数を認識することができます。

また、一つひとつが独立しているため、整数(自然数)で表されます。

それに対して②のテープの長さや重さ、時間などのようにずっとつながった量が「連続量」です。

「連続量」には区切りがないため、自然に備わった最小の単位がありません。

それゆえに、単位を定めなければはかることができません。

例えば、「重さが300」と言われても、それが300gなのか300kgなのか判断することができません。

また、区切りがないため、小数など整数以外で表すことも可能です。

用語は覚えなくても良いですが…

「分離量」や「連続量」という言葉を覚える必要はありませんが、数を一つひとつが独立したものなのか、それともつながっているものなのかを見分けられるようになることは大切です。

文章問題などで答えが小数や分数になった際に、「それで大丈夫なのか?」と判断する根拠になります。

例えば、「分離量」を答える問題なのに答えが小数や分数になってしまった場合は、どこかで間違いがあったとすぐにわかります。

「分離量」も「連続量」もそれ自体が問われるものではありません。

しかし、知っておくと便利なので記憶の片隅に入れておいてください。

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