塩釜高校普通科、募集定員が減ります!①
中学3年生になれば否が応でも高校受験について考え始めなければなりません。
将来の夢が明確であればすでに志望校を定めている方もいますが、具体的な志望校についてはこれから考え始める方も多いのではないでしょうか。
特に地元である塩釜市やその周辺にお住いの場合、「なんとなく塩釜高校かな。」と考えている中学生や保護者の方が少なくありません。
しかし、令和8年度入試より塩釜高校普通科の募集定員が240名から200名に減少することはご存じでしょうか。
この変更を知らずに過ごしてしまうと危険です。
そこで、この定員減が塩釜市やその周辺の中学生にどのような影響を与える可能性があるのか、過去の例も交えながらお伝えしたいと思います。
「なんとなく」では危険!
募集定員が減ると、一番に考えられるのは合格ラインの上昇です。
もし、今までと同じような気持ちで受験に挑んでしまうと、思わぬ結果になってしまうかもしれません。
具体的にどのような影響があるかは、入試が終わってみないとわかりません。
しかし、いくつかのケースを想定して、ある程度予想することはできます。
志願者が例年と同じくらいだったら…
もし、塩釜高校普通科を志望する生徒の数が例年と変わらなかったら、当然ながら倍率は上がります。
例えば、昨年度と同じ志願者数だとすると、倍率が1.15倍から1.38倍に跳ね上がることになります。
「倍率が上がるとどうなるの?」と感じる方もいるかもしれません。
シンプルに言うと、不合格になる生徒がこれまでより40名増えるということです。
もし、現在の模擬試験の判定がギリギリのラインであれば、不合格になる可能性が高くなってしまいます。
この状況を乗り越えるためには、ワンランク上の高校を受験するくらいの気持ちで、日々の勉強に取り組むことが重要になります。
志願者が他の高校に流れたら…
募集定員が減ることで、「塩釜高校普通科は厳しくなるかも…。」と考えて、志望校を変更する生徒も出てくるでしょう。
その場合、変更先の候補として多くなるのは、塩釜高校ビジネス科、松島高校普通科、利府高校普通科が考えられます。
通学距離を重視する場合は塩釜高校ビジネス科です。
普通科にこだわるのであれば松島高校普通科に変更するのが安全です。
また、塩釜市やその周辺で育った方には塩釜高校普通科よりも難しい印象があるかもしれませんが、利府高校普通科も候補になります。
なぜなら、利府高校普通科は塩釜高校普通科よりも倍率が低いことが多く、近年では合格基準偏差値が下がっている傾向があるからです。
このように志願者が分散した場合は、塩釜高校普通科だけでなく、塩釜高校ビジネス科、松島高校普通科、利府高校普通科の倍率も少しずつ上昇する可能性が高いです。
もし、これらの4校を志望校としているのであれば、倍率が上昇することを視野に入れて勉強を進める必要があります。
『塩釜高校普通科、募集定員が減ります!②』に続く