調べる人が勝つ!?
デジタルネイティブって思ったほど…
インターネットに初めて触れたとき、「これは世界を広げてくれる道具だな。」と漢字まっした。
世界の情報に簡単にアクセスでき、知りたいことを知ることができる。
インターネットがあればわからないことはすぐに調べることができるため、これからは知識量ではなく知識を活用する力が大切になると思い、そのような話を学生時代にレポートにまとめた記憶もあります。
これが広がることによって「いろいろなことが変わっていくんだろう。」とも思いました。
しかし、今となっては「思ったほどではなかったな。」と感じています。
デジタルネイティブって?
インターネットが普及する中で、よく見聞きした言葉にデジタルネイティブがあります。
デジタルネイティブとは生まれたときからインターネットが身近にある世代のことです。
たしか、2000年代初めのころから聞くようになった言葉だと記憶しています。
当時はデジタルネイティブに関してかなりポジティブな話が多かったように思います。
「デジタルネイティブは、それ以前の世代とは全く違う!」
「デジタルネイティブは、世の中を変える!」
そんなことを読んだり、聞いたりしたものです。
どんどん調べるようになると思ったのに…
生まれたときからインターネットがある。
さらにスマートフォンがどんどん広まり、今ではいつでもどこでもインターネットを使って情報にアクセスできる。
知りたいと思ったら、いつでも調べることができるようになりました。
しかし、生徒達の様子を見ていると思ったほど調べない。
以前、もうすぐ私立高校の入試という時期の授業後に生徒とこんな会話になりました。
生徒「駅に寄ってから帰らないといけないんですよぉ。」私 「なんで?」
生徒「電車時間、調べないといけないんで。」
私 「その手に持っているのは何?」
生徒「スマホ。」
私 「それで調べたら?」
手元に調べる道具があっても、それを使って調べるという考えはないようでした。
電車時間であっても、このような感じです。
勉強についての疑問なんて当然、調べるわけがありません。
調べるクセをつければ…
他の人があまり調べないということは、気になったらすぐに調べるだけで、他の人に差をつけることができるということです。
インターネット上にはさまざまな情報があふれています。
学校で教わった時点では無味乾燥だった知識が、ちょっと調べるだけで味わい深いものになるかもしれません。
例えば歴史上の人物について。
教科書では人物の名前とその人が行ったことを教わりますが、その人物がどんな人物だったのかまではわかりません。
しかし、インターネットで調べてみると、その人物に関する面白エピソードをたくさん知ることができます。
そのことによって、どんな人物かを知ることができ、名前を憶えやすくなります。
調べることによって情報は増えます。
情報が増えると覚えることが増えて、覚えづらくなりそうですが、そうとも限りません。
イメージが膨らんだり、深く知ったりすることによって記憶に残りやすくなります。
せっかく簡単に情報を得ることができるようになったのですから、勉強にも上手に活用してほしいと思います。