過疎について思うこと。
過疎。
人口の流出により、地域の生活が成り立たなくなった状態。
ネガティブな言葉ですね。
社会科で習います。
覚えていない中学生は急いで教科書を読み返してください。
こんにちは、早稲田育英ゼミナール塩釜教室です。
「急に何の話!?」って感じですが、授業で取り扱うたびに思うことがあるので、それについて書いてみます。
今回は勉強とは関係ない話です。
「過疎になっても仕方ないなぁ。」と思った話
数年前に他の教室で先生が入院したため、しばらくの間お手伝いに行ったことがありました。
週1回、郡部にある教室に通って授業をしていました。
そのとき受け持った中学生の生徒さんたちが結構 “デキる生徒” でした。
授業態度も良好。
理解も速い。
宿題もしっかりやってくる。
「このままいけば、大学進学だろうなぁ。」という感じでした(今頃は大学生になっていると思います)。
そのときに「過疎って、仕方ないんじゃないの?」と思ったんです。
別に田舎だからとか不便だからとか、そんなネガティブな理由ではありません。
自宅から仙台の大学に通えるような場所でないので、大学進学するのであれば県内であろうと県外であろうと実家を出なければならない。
つまり、自分の将来の夢を叶えるためには、実家を出て、故郷を離れる必要があるわけです。
そして、都会で夢を叶える。
田舎が過疎になってしまうのは、見方を変えれば、故郷を離れ自分の将来を切り開いた人がいるということ。
過疎にはそういったポジティブな側面もあると思います。
教育に携わる人間だからかもしれませんが、地域を維持するために子どもたちを地域に縛りつけるより、たとえ地域が過疎になったとしても子どもたちの夢を後押しできるほうが素敵なことだと思うのです。