令和3年度全国学力学習状況調査から③
こんにちは、早稲田育英ゼミナール塩釜教室です。
令和3年度の全国学力・学習状況調査の結果が発表されました。
これは中学3年生を対象に実施されています。
また、宮城県教育委員会では毎年、中学1年生を対象に宮城県の児童生徒の学習意識を調査しています。
どちらの調査でも中学生の勉強時間について調査しています。
そのため、令和元年度の宮城県児童生徒学習意識等調査と令和3年度全国学力・学習状況調査の結果をまとめることで、現在の中学3年生が1年生のときの勉強時間と現在の勉強時間を比較することができ、学年と勉強時間との関係を考えることができます。
それでは、学年が上がると勉強時間は増えるのでしょうか?それとも減るのでしょうか?
平日の勉強時間は?
中学1年生のときの勉強時間
中学3年生(現在)の勉強時間
休日の勉強時間は?
中学1年生のときの勉強時間
中学3年生(現在)の勉強時間
勉強時間が減っている!
勉強時間の変化を見てみると、2時間以上勉強している人の割合は平日で38.5%から31.4%、休日で51.7%から49.5%と減っています。
そして、全くしない人の割合は平日で1.8%から4.2%、休日で3.4%から7.4%と2倍以上になっています。
学習内容は学年が上がるにつれて難しくなりますので、本来であれば勉強時間を増やすべきです。
にもかかわらず、勉強時間は学年が上がるにつれて減っています。
中学1年生のときと比べて成績が下がってしまった人は少なくないと思いますが、それは単純に勉強時間が減っているからではないでしょうか。
成績が下がってくると、すぐにできるようになる裏技のような方法を求めてしまいがちですが、そのような都合のよい勉強方法はありません。
成績の低下に悩んだら、まずは勉強時間の減少を疑ってください。
難しいことを考えずに勉強時間を増やすだけで、成績は意外と伸びるかもしれません。