どうして文字式で説明するの?
こんにちは、早稲田育英ゼミナール塩釜教室です。
中学2年生、3年生の数学はそろそろ文字式を使った証明を勉強しているでしょうか?
ただ計算すれば良いというわけではないため、面倒に感じる人も多いかもしれません。
具体的な数で考えてはいけないのか?
なぜ文字式で証明しなければいけないのか?
よくわからないままになっていませんか。
具体的な数では証明にならない。
「偶数と奇数を足すと奇数になるんだよ。」
「なんで?」
「4+9=13だろ。ほら、奇数だ。」
「あっ!そうか!じゃあ、56と99は?」
「56+99=155だろ。」
「おお!じゃあ、17862と39817は?」
「これ、いつまで続くの?」
具体的な数を使うとわかりやすくなりますが、証明にはなりません。
4+9=13は偶数と奇数を足したら奇数になることの例でしかありません。
他の数ではどうなるのかはわからないんです。
具体的な数を使って説明しようと思った場合、ありとあらゆる数を使って示す必要があります。
そんなことは不可能ですね。
いつまでたっても終わりません。
文字を使って証明するワケ。
文字式を使って証明できれば、ありとあらゆる数で成り立つことを示せます。
例えば、整数をnで表すとします。
そして、nを使った文字式で証明した場合、それだけでありとあらゆる整数で成り立つことになります。
なぜなら、nはどんな整数にもなれるから。
このように、どんな数でも成り立つことを証明するには文字が必要不可欠なんです。