レディネスって大事
こんにちは、早稲田育英ゼミナール塩釜教室です。
突然ですが、レディネスって知っていますか?
レディネスとは、ある行動の習得に必要な条件が用意されている状態のことで、学習の準備性ともいいます。
その条件には知識や経験、環境などが挙げられます。
今、学習している内容が理解できないのはレディネスが不足しているのかもしれません。
知らないことには興味が持てない。
急に知らない話をされても困りますよね。
まったく見たり聞いたりしたことがないことについて話をされても意味不明です。
「なんだよ、コイツ…。」などと相手に対する感情も悪くなってしまうこともあります。
しかし、これまで見たり聞いたりしたことがあるもの、つまり “知っている” ものについて相手が楽しそうに話していると、「あっ、面白そうだな。」と興味が湧いてきます。
勉強についても同じです。
これまで見たり聞いたりしたことがあるものが授業に出てくれば、「なんか、見たことある!」「知ってる!」という感じになり、興味をもって勉強することができます。
興味をもってもらいたければ…
自分が好きなものを友達にも好きになってもらいたいと思ったらどうしますか?
例えば、自分が好きなスポーツに興味をもってもらいたければ、まずは経験してもらおうとするはずです。
一緒にやってみたり、試合観戦に誘ったり。
深い話をするのは、それからですよね。
最初からルールや戦術などを熱っぽく話しても逆効果になってしまいます。
日常の経験が基礎になる。
勉強、特に小学校の勉強では生活の中でも経験が大切になります。
家族や友達と食べ物を分け合った経験がわり算を理解する基礎になったり、買い物の際に『2割引』や『10%引』なども表示に目を向けることで割合の学習を生活に結びつけたりすることができます。
また、歴史上の人物が登場するマンガを読んだことにより歴史を興味深く勉強できるようになったり、動物園や水族館に行ったことが生き物の学習に役立ったりします。
このように、日常生活の中で経験していることで、それが入り口となって学習内容にスムーズに入り込んでいけることが少なくありません。
前学年の内容も必要。
勉強においては前学年の内容もレディネスになります。
今の学年の内容はこれまでの学習内容を身につけていることが前提となっています。
英語の勉強であれば、現在形の文がわからなければ過去形の文を理解することができません。
数学であれば、文字式がわからなければ方程式を立てることはできません。
さらに、それは教科横断的なものです。
アルファベットを覚えていなければ、数学の文字式がわからなくなってしまいます。
算数の割合を理解していなければ、理科の濃度や湿度を理解できません。
このように今の学習内容はこれまでの学習内容を前提にしており、これからの学習内容は今の学習内容を前提として進みます。
勉強を “テストで点数を取るため” にするものだと考えている人もいますが、“これからの勉強のために必要なものを勉強している” と考えることも大切です。