中学教科書が変わります【英語】

2021/04/07

コラム

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教科書が変わります【英語編】

 こんにちは、早稲田育英ゼミナール塩釜教室です。

 今年度から教科書が変わります。全教科でさまざまな変更がありますが、その中でも特に変化が大きいのは英語です。小学校でも英語が教科化したため、小学校で英語を学習したことを前提をした内容になっており、かなり難しくなっています。

 中学3年間で学習する単語数はこれまでの1200語から1800語まで増加します。小学英語で700語を学習しますから、高校入試までに2500語を学習することになります。

中学英語の変更点

中1英語の変更点

不定詞の名詞的用法・動名詞の追加

 これまで中学2年生で学習していた不定詞の名詞的用法と動名詞を中学1年生で学習するようになります。どちらも「~すること」を訳され、混同しやすい文法です。使い分けはこれまで通り中学2年生で学習します。

感嘆文の追加

 感嘆文を中学1年生で学習するようになります。これまでの中学英語の教科書ではそれほど大きく取り扱われることがなかった文法です。品詞に対する意識が低いと使い分けに苦労するかもしれません。

look+形容詞の追加

 これまで中学2年生で学習していた内容です。soundとの使い分けも大切です。

be動詞の過去形・過去進行形の追加

 これまで中学2年生で学習していたbe動詞の過去形と過去進行形を中学1年生で学習するようになります。be動詞の現在形をしっかり身につけていれば難しいものではありません。しかし、今年度からの教科書ではbe動詞の取り扱いがこれまでより薄くなっていますから、苦労するかもしれません。

There is(are)~の追加

 これまで中学2年生で学習していたThere is(are)~を中学1年生で学習するようになります。これまでも忘れてしまう生徒が多かった単元です。高校入試までを意識して復習する機会をつくる必要があります。

be動詞・一般動詞をまとめて学習

 今回の教科書改訂で最も大きな変化です。これまで単元を分けて取り扱っていたbe動詞と一般動詞をまとめて学習することになります。be動詞と一般動詞の使い分けはこれまでも苦労する生徒が多かった単元です。取り扱いが薄くなったことにより、これまで以上に苦労することになりそうです。

中2英語の変更点

感情の原因を表す不定詞の追加

 これまで中学3年生でおまけのように扱われていた感情の原因を表す不定詞を中学2年生で学習するようになります。不定詞の他の用法をまとめて学習することになります。覚えなければならないことは増えますが、整理しやすくなるため、覚えやすくなるかもしれません。

It … to ~ 構文の追加

 これまで中学3年生で学習していた構文を中学2年生で学習するようになります。不定詞の使い方の一種です。文の形が特徴的ですから、覚えるのは難しくありません。

疑問詞+to+動詞の原形の追加

 これまで中学3年生で学習していた疑問詞+to+動詞の原形を中学2年生で学習するようになります。これも不定詞の使い方の一種です。疑問詞の意味を覚えていれば、それほど難しいものではありませんから、中学1年生のうちに疑問詞をしっかり覚えておくことが大切です。

感情・心理を表す形容詞+that節の追加

 これまでthat節はthinkやknowなどと一緒に使うものを中学2年生で学習していましたが、感情や心理を表す形容詞とともに使うものも中学2年生で学習するようになります。感情・心理を表す形容詞+that節という文の形で覚えることもできますが、that節は中学3年生でも扱いますから、think thatやknow thatと合わせてthat節の理解を深めたほうが結果的に楽になると思います。

受け身の追加

 これまで中学3年生で学習していた受け身の文を中学2年生で学習するようになります。be動詞を使った文法ですから、be動詞の文についてしっかり理解していれば難しくはありません。

中3英語の変更点

現在完了進行形の追加

 これまで高校で学習していた現在完了進行形を中学3年生で学習するようになります。現在完了と進行形を組み合わせて使うだけです。現在完了形と進行形を理解していれば難しくありません。継続を意味する現在完了と現在完了進行形は日本語訳が同じになるので意味の違いに注意する必要があります。

原形不定詞の追加

 これまで高校で学習していた原形不定詞を中学3年生で学習するようになります。toを使わない不定詞ということで、戸惑うことがあるかもしれません。

仮定法過去の追加

 これまで高校で学習していた仮定法を中学3年生で学習するようになります。これまでもifと使った文は学習していました。日本語訳だけではわかりにくい、ニュアンスの違いを理解する必要があります。

【総評】学習習慣がないと…

 今回の教科書改訂は小学校での英語教科化に伴って内容が大幅に増加していますから、一つひとつの内容を学習する時間はこれまでよりの短くなっています。そのため、しっかりとした学習習慣を身につけていないと、あっという間に置いて行かれることになります。少しずつでも良いので毎日の勉強時間を確保するようにしてください。

毎日英単語練習を

 英単語を読めなければ英文を読むことができません。文法を学習するときも英単語を覚えていれば、文法の意味理解に集中して学習することができます。中学卒業まで学習する英単語の数が2倍以上になりますから、毎日英単語を練習して、習ったその日のうちに覚えるようにしてください。また、品詞も押さえながら覚えることで文法も理解しやすくなりますから、日本語訳だけでなく品詞にも気を配って練習すると効果的です。

文法事項を一つひとつ確実に

 学習内容がどれだけ増えても文法は積み重ねが重要であることに変わりありません。特にbe動詞と一般動詞の使い分けは英語学習の基盤となるものです。これまでと同様に、中学1年生は夏休みくらいまでにbe動詞と一般動詞をしっかり身につけてください。

 中学2年生は学習する文法事項が増えるだけでなく、文型をより深く取り扱うことになります。少し難しく感じるかもしれませんが、文型が理解できると文法の理解も深まり、文章も読み取りやすくなります。少し時間を掛けてでもしっかり習得してください。

 中学3年生は受験生です。学校の授業に合わせた勉強しながら中学1年生・2年生の学習内容も復習しなければなりません。学習内容が増加していますから、これまで以上の努力が必要になります。これまでは部活動を引退してから受験を考える生徒が多く見られましたが、それでは間に合わなくなると思います。春から受験生としての自覚をもって勉強するようにしてください。

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