ソーシャルメディアの悪影響①
アメリカ医師会が発行する医学雑誌で、ソーシャルメディアの利用が青少年の認知能力に及ぼす影響を調査した研究論文が発表されました。
それを踏まえると、思春期という脳が爆発的に成長する時期においては学力を守るために、ソーシャルメディアの利用を制限する必要があるかもしれません。
読解力と記憶力に現れる明らかな差
この研究論文によるとソーシャルメディアを頻繁に利用する子どもは、ほとんど使わない、あるいはまったく使わない子どもに比べて、読解力や記憶力に関するテストの成績が低くなるのだそうです。
ソーシャルメディアの短文やショート動画による断片的な刺激は、深い思考や長時間の集中を必要としません。
そのため、情報を深く読み解き、脳に定着させる力が育ちにくくなってしまいます。
これは、勉強以前の基礎的な能力が低下している状態と言えるかもしれません。
短い時間なら大丈夫という誤解
さらに驚くべきことには、ソーシャルメディアを1日1時間程度しか利用しない子どもであっても、ほとんど利用しない子どもより成績が低くなるという結果も出ています。
多く利用すれば大きな問題になるのは当然のことですが、この結果は少量でも問題になるということを明らかにしたということです。
「長時間でないから大丈夫。」と思いがちですが、考え方を変えなければならないのではないでしょうか。
数年後には取り返しのつかない能力の差に
この影響は、短期間では目に見えにくいかもしれません。
しかし、少しの利用でも影響があるということは、数年という長い期間で考えると、認知能力や学習能力において、簡単には埋められない差がついてしまう可能があるということです。
つまり、ソーシャルメディアを利用するか否かという日常生活の小さな違いが将来的には非常に大きな差を生んでしまうかもしれないのです。
各家庭で「防衛ライン」を引く勇気を
現在、日本には未成年のソーシャルメディアの利用を法律で制限するような仕組みはありません。
つまり、ソーシャルメディアの悪影響から子どもたちの認知能力や学習能力を守れるのは、各ご家庭の判断と勇気だけです。
「周りのみんなもやっているから。」という同調圧力に負けずに、科学的なリスクを正しく認識した上で、家庭内でのルール作りや利用制限を真剣に検討してみてください。
『ソーシャルメディアの悪影響②』に続く

