第4文型書き換えのコツ
give「与える」やshow「見せる」、buy「買う」などの動詞は、他者に何かをしてあげるという意味がある動詞です。
後ろに〔人など〕+〔もの〕と続けて、「〔人など〕に〔もの〕を~する」という日本語訳になります。
これらの動詞は〔人など〕+〔もの〕を〔もの〕+to+〔人など〕もしくは〔もの〕+for+〔人など〕と書き換えることができます。
そこで悩むのが、「toを使って書き換えるのか。」それとも「forを使って書き換えるのか。」ということです。
「giveの場合はto」であるとか、「buyの場合はfor」というように一つひとつ覚えても良いのですが、同じ型で使うものには共通する特徴があるため、toを使って書き換えるものに共通する特徴、forを使って書き換えるものに共通する特徴をそれぞれ押さえておくことで覚えやすくなります。
まずはforを使って書き換えるものを考えていきます。
forを使って書き換えるものについて、いくつか例文を考えてみます。
①「私は彼に本を何冊か買ってあげた。」
I bought him some books = I bought some books for him.
②「私は彼女に昼食を作ってあげる。」
I make her lunch. = I make lunch for her.
これらに共通する特徴は何でしょうか?
それは「自分でやれよ!」感です。
①の場合、彼が自分で本を買う代わりに私がわざわざお金を出して買ってあげています。
「自分で買えよ!」と思いませんか?
②も同様に、わざわざ時間を割いて作ってあげています。
「食いたきゃ自分で用意しろ!」と思っても不思議ではありません。
どちらも「相手に変わってやってあげている。」という特徴があります。
つまり、「代わりにやってあげている。」というイメージがあるものは、forを使って書き換えます。
「代わりにやってあげる。」というニュアンスがあるものはforを使って書き換えるということは、そうでなければtoを使って書き換えるということです。
次のような例文を考えてみます。
「私は彼にギターをあげます。」
I give him a guitar. = I give a guitar to him.
この例文の場合、私が彼の代わりにやってあげているわけではありません。
このように、「代わりにやってあげる。」というイメージがなければ、toを使って書き換えます。
以上のような、単語の意味が持つ特徴を押さえ、上手に覚えていきましょう。