原理原則を理解しよう①
問題集にはさまざまな問題があり、それぞれに解答解説があります。
当然の話ですね。
それぞれの解答解説を見ていくと、問題ごとに特有の考え方や解き方があるように思ってしまいます。
英単語や漢字、理科と社会の用語などはそれぞれをしっかり暗記する必要がありますが、英語の文法や数学においては、問題ごとに考え方や解き方があるように考え、暗記しなければならないと思うのは勘違いです。
同じ単元であれば同じ原理原則に基づいているため、その原理原則を理解していれば、それぞれの考え方や解き方を覚えなくても解くことができる場合がほとんどです。
例えば、中学1年生で学習する1次方程式の場合、原理原則は「等式の性質」です。
移項にしても、小数や分数を含む方程式にしても、実はそれらはすべて同じ原理原則、つまり「等式の性質」に基づいているのであって、特別な解き方をしているわけではありません。
にもかかわらず、それぞれの解き方をまるで別の知識のように個別に覚えてしまい、小数を含む方程式は解けるけれども分数を含む方程式は解けないといったことになってしまいます。
それぞれを別の知識として覚えるのではなく、「等式の性質」を利用していることを理解していれば、わざわざ個別に解き方を覚える必要はありません。
そもそも数学においては、理解すべき原理原則はそれほど多くありませんし、難しいものでもありません。
つまり、原理原則を理解できれば、勉強を効率良く進めることができるのです。