スマホに勉強の邪魔をさせるな

2024/03/20

コラム

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 スマホに勉強の邪魔をさせるな

スマホは便利な道具です。

連絡手段であることはもちろんのこと、情報収集の道具でもあり、ゲームや動画などの娯楽を与えてくれるものでもあります。

人によってはSNSなどで情報発信を積極的に行う場合もあるでしょう。

電子マネーを利用して買い物の支払いをすることもできますし、電車やバスで通勤通学している人には定期券の役割もはたしています。

もはやスマホがなければ生活が成り立たないという人も少なくないと思います。

このように生活に欠かすことのできない道具になっているスマホですが、勉強においてはマイナスになるという調査結果もあり、付き合い方を考えなければならないものでもあります(成績上位者の中学生はそもそも持っていないことが多いですが…)。

仙台市の調査では

仙台市が継続して行っている調査ではスマホが勉強にとってマイナスに作用していることが明らかになっています。

スマホを長時間利用していると、たとえ長時間勉強していても成績は下がるそうです。

例えば、毎日2時間以上勉強していても、毎日4時間以上スマホを使っていると、ほとんど勉強しないけれどスマホを使わない場合と成績はほとんど変わらないという結果が出ています。

このことにより、スマホを長時間使うことにより勉強時間が削られて成績が下がっているわけではなく、スマホを使うこと自体が学力に悪影響を与えていると考えられています。

また、継続調査であるため、スマホによる学力の変化もわかっています。

それによると、スマホの使用時間が1時間未満であれば、成績が下がりません。

そして、現在のスマホの使用時間が毎日1時間以上でも、1時間未満に減らせば成績は上がります。

また、スマホを使い始めると成績は下がり、スマホを手放すと成績が上がります。

こういった結果から仙台市では、スマホの使用時間は1日1時間以内を目安とし、ルール作りをするように呼びかけています。

その他の調査でも

その他の調査でもスマホの使用による悪影響が明らかになっています。

ミシガン大学の調査では、SNSの使用時間が長いほど主観的幸福感が低下し、孤独感や抑うつが強まるそうです。

また、ピッツバーグ大学の調査ではSNSの利用時間が短い人に比べて、利用時間が長い人はうつ病になるリスクが2.7倍になるそうです。

以上のことから、スマホにはマイナスの側面も少なくないことがわかります。

スマホとの付き合い方を考えよう

きちんと時間を制限して使わないと脳のパフォーマンスが下がります。

そのため、スマホの使用時間を減らす工夫が必要です。

通知をオフにする

通知をオンにしていると、通知が入るたびに集中が途切れた上に、その都度スマホを見てしまい、使用時間が長くなってしまいます。

そのため、通知をオフにすることで、集中して勉強を続けることができ、スマホの使用時間も減らすことができるため、通知は積極的にオフにしましょう。

スマホを持ち込まない

たとえ電源が入っていなくてもスマホが近くにあるだけで集中力が低下するという調査もあります。

よって、スマホをどこにでも持ち込むことはよくありません。

集中して勉強しようと思ったら、勉強する場所にはスマホを持ち込まないようにしましょう。

スマホ依存対策アプリを使う

スマホのアプリには、各アプリの使用時間を教えてくれるものや設定した使用時間を超えるとスマホアプリをロックするものなど、スマホの使い過ぎを防止できるものがあります。

自分で設定しても、結局すぐに変更してしまって役に立たないこともあるので、家族にパスワードなどを設定してもらい、自分では変更することができないようにするとよいと思います。

充電器やモバイルバッテリーを持ち歩かない

経験上、モバイルバッテリーを持ち歩いている中学生が偏差値50を超えることはほとんどありません。

充電器やモバイルバッテリーを持ち歩いてしまうとバッテリーが少なくなっても充電すればよいため、ついスマホを使いすぎてしまいます。

しかし、そういったものを持ち歩かなければ、バッテリーの残量を気にして使用するため、スマホの使用に心理的な制限が掛かり、自然と利用時間を減らすことができるはずです。

料金プランを変更する

どうしても使いすぎてしまうのであれば、データ量の少ない料金プランに変更してしまえば、強制的にスマホの利用を制限することができます。

大容量プランや使い放題プランは勉強の敵です。

自分の意志で使用を制限できないのであれば、使えなくするしかありません。

究極は解約だけど…

いろいろ工夫してスマホの使用時間を減らそうとしても上手くいかない場合は、解約するしかありません。

やってみると意外とスッキリするかもしれませんが、スマホがないと生活に支障があるかもしれません。

例えば、ライングループを作って、それを連絡網にしている部活動などもあるようですし、かなかな解約するというわけにはいきません。

そして、ズルズルと成績が下がっていき、気がついたら受験間近になってしまいます。

このようなことにならないように、スマホを持つ際は最初に、しっかりとルールを定め、そのルールを何が何でも守って、スマホの長時間使用を防ぎましょう。

ルール作りには、上で述べたような内容も参考にしてみてください。

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