「わかった」はスタートライン
わからなかったことがわかった瞬間というのは気持ちの良いものです。
スッキリします。
これは勉強に限ったことではないでしょう。
だからこそ、テレビではクイズ番組や謎解きが番組として成立するわけですし、リアル脱出ゲームのような頭を使ったイベントが行われているわけです。
テレビ番組やイベントであれば、視聴者やイベント参加者に「わかった」を提供して、楽しさを感じてもらえばそれで良いのですが、勉強の場合はそれで終わるわけにはいきません。
勉強は「わかった」から始まる
わからなかったものが「わかった」になった瞬間の生徒はとても嬉しそうです。
なんかスッキリしたような、一気に視界が開けたような、そんな顔をしています。
見ているこちらも嬉しい気分になります。
しかし、それで満足してしまうのは危険です。
なぜなら、教えられて「わかった」という状態になっても、それを使いこなし、自分一人の力で問題を解けるようにならなければ成績は上がらないからです。
当たり前ですが、テストのときは誰も解き方や考え方を教えてはくれません。
「わかった」ことを身につけ、使いこなすことができて初めて、テストでの得点につながり、成績に反映されます。
「わかった」というのは決してゴールではありません。
あくまでも、できるようになるためのスタートラインなのです。
「わかった」を「できる」にするには練習が必要
「わかった」と感じた時の気持ちの良さに満足してしまうと、その先をなかなか考えられなくなってしまうことがあります。
しかし、それを「できる」にするためには練習が必要です。
スポーツであればイメージしやすいと思います。
ただ「わかった」だけでは試合に勝つことはできず、「わかった」ことを実行できること、試合で使えることが必要です。
そのために日々練習を重ねて、身につけなければいけません。
スポーツと比べると勉強は「わかった」で満足してしまいがちですが、スポーツと同様に勉強も練習を重ねて、身につけることが重要です。
勉強の場合は「わかった」状態になれば、それと同時に「できr」状態になったような気がしてしまいます。
しかし、「わかった」と「できる」の間にはいくらかの距離があります。
その距離は学習内容によって異なります。
得意不得意によっても違ってくると思います。
それゆえに、どれだけ練習すれば良いのかはやってみないとわかりません。
一つ確実に言えることは、わかっているのにできないということは、練習が不足しているということです。
学校や塾、家庭教師の先生に教わって、「わかった」状態になったのであれば、あとは練習を重ねていく、具体的には「わかった」状態を「できる」状態になるまで問題を繰り返してください。