面接あるから大丈夫?
宮城県の高校入試では、いくつかの高校で面接試験が実施されます。
面接試験を実施する高校を受験する生徒の中には、「面接あるから大丈夫ですよね?」などど言いだす生徒がいます。
面接試験があれば学力だけでなく、個性や学校でのこれまでの頑張りなどを総合的に、しかも前向きに評価してもらえると考えているのでしょう。
しかし、本当にそれで良いのでしょうか。
人を総合的に評価し、点数をつけ、順位をつけるというのはどうなのかな?と思ってしまうのです。
他人に安易に自分の内面を評価されるな!
面接で総合的に評価されると考えたとき、学力に自信がない場合、学力以外の何かで足りない点数をカバーでき、良いことのように思ってしまいます。
しかし、入学試験である以上、定員割れしているのでなければ、不合格になる場合もあります。
しかも、面接試験を受けて不合格になってしまうと、それは総合的に、人間的に評価された上で、他の人よりも劣っているというレッテルを貼られることでもあります。
これって救いがないと思いませんか?
総合的に評価されたら逃げ場がないんですよ。
学力検査だけであれば、不合格になってしまっても言い訳ができます。
「勉強では負けていたかもしれないけれど、性格は負けてない(かもしれない)。」「勉強は苦手だけど、俺のほうが真面目(かもしれない)。」と思うことだってできるわけです。
このように学力検査だけの試験は厳しいように思いますが、評価が単一で逃げ場もあります。
個性や性格も評価してもらえると言われると、とても良いことのように考える人も多いと思いますが、それに優劣をつけて合否を決めるのは残酷なことでもあります。
そもそも、人の個性や性格を他人が評価し、点数をつけるなんてことはおこがましいことだと思いませんか?
他人に「お前の性格は他の受験生より劣っている。」なんて言われる筋合いなんてないはずです。
なるべく上の高校を目指せるように
高校入試において学力以外を評価するものとしては内申書もあります。
内申書ではこれまでの学校でも活動(部活や委員会活動など)についても書かれています。
これについても面接と同様に、そんな簡単に優劣つけて良いものだとは思えません。
なんにトラブルもない部活動で部長をやっていたよりも、部長ではないけれどもトラブルをみんなで協力して、ときにはぶつかり合いながら乗り越えた経験があるならば、後者のほうが良い経験をしているように思いますが、入試で評価されるのは前者です。
「あんなに頑張ったのに何で評価してくれないの?」と思ってしまいます。
そんな悔しい思いをしないためにも、なるべく上の高校を目指して勉強を頑張ってください。
上位の高校ほど学力検査の比率が上がり、内申の比率が下がります。
それゆえに上位の高校を受ければ純粋に学力を評価される部分が大きくなり、内面に優劣をつけられることが減ります。
なるべく上の高校を目指せるように勉強を頑張って、赤の他人が自分の内面に点数をつけるなんて理不尽なことをなるべくさせないようにしましょう。