なぜ作文練習が必要なのか。
こんにちは、早稲田育英ゼミナール塩釜教室です。
中学3年生の皆さんは、作文は練習していますか。
宮城県の公立高校入試では国語の最終問題に作文が出題されます。
「とにかく思ったことを書けば良いんでしょ。簡単じゃん。」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、入試本番になると意外と書けないものです。
当教室では毎年10月以降、中学3年生を対象に作文を宿題に出しています。
正直、面倒くさそうな顔をする生徒もいますが、それでも心を鬼にして出しています。
作文は配点が大きい
作文の配点は20点です。
国語100点の5分の1が作文です。
もしも作文が書けないと、他の問題や他の教科で挽回しなければなりません。
これがどれだけ大変か。
国語であれば、小説と論説文で出題される『50字以内で説明しなさい。』などの難易度の高い問題の配点が1問5点です。
数学であれば証明問題や関数の発展問題の配点は5~6点です。
他の教科も場合、難易度の高い問題でも配点が5点ほどです。
作文が書けない場合、他の生徒が解けないであろう難易度の高い問題を4問程度、正解しないと取り返すことができません。
しかし、これらの問題を解くためには2ランクくらい上の高校を狙って勉強する必要があります。
例えば、多賀城高校を志望している場合、作文をしっかり書ければ関数や図形の発展問題は解けなくても合格圏に届きますが、作文を書けなければ、そういった問題まで解かないと合格圏に届きません。
はっきり言えば、作文の得点を他の教科で挽回するというのは現実的ではありません。
作文の得意・不得意は普段の成績とは無関係
これまでの指導経験上、作文を書けるか書けないかは成績とは無関係です。
上位校を志望する生徒でも作文がなかなか書けない人は少なくありません。
逆に、偏差値はあまり高くない高校を志望する生徒でも素晴らしい作文を書く人がいます。
志望校がどこであろうとも作文の配点20点満点を獲得する人はいると思います。
よって、作文が不得意でも、そのような人に差をつけられないように練習しなければなりません。
別に20点満点を狙う必要はありません。
15点くらい得点できるようになれば十分です。
これはしっかり練習を重ねていれば難しい得点ではありません。
ちなみに、これまで指導した中で最も良い作文を書いた生徒の志望校は塩釜高校でした。
その生徒は塩釜高校へ進学した後、高校3年生になったときに「大学の推薦入試を受けるから、小論文を指導してほしい。」ということで再入塾し、その文章力を活かして推薦合格で大学に進学しました。
文章力があるということは高校受験以外にも役立つ場面が多いので、作文練習を通して文章力を鍛えていきましょう。