中学教科書が変わります【数学】

2021/04/03

コラム

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 教科書が変わります【数学編】

 こんにちは、早稲田育英ゼミナール塩釜教室です。

 新年度を迎え、もうすぐ始業式です。始業式には新しい教科書を受け取ることになります。教科書が変わりますから、昨年の教科書とは雰囲気が大きく変わり、驚くこともあるかもしれません。内容も一部変わりますが、数学に関しては今回の変更を見据えた移行措置(教科書とは別の冊子があったと思います)がありましたから、戸惑うことは少ないと思います。

中学数学の変更点

中1数学の変更点

素数・素因数分解の追加

 これまで小学5年生で取り扱っていた素数と中学3年生で取り扱っていた素因数分解を中学1年生で学習することになります。中学3年生で学習する平方根の単元で必要になる知識ですから、忘れないようにしっかり身につけておく必要があります。難しい内容ではありませんが、簡単だと思って油断していると中学3年生になったときに苦労することになります。

累積度数の追加

 これまでも度数や相対度数は学習していましたが、それらに加えて新たに累積度数と累積相対度数も学習することになります。言葉は難しいですが、意味を理解できれば難しいものではありません。

確率の追加

 これまで中学2年生で取り扱っていた確率のうち多数回の試行のよる確率を中学1年生で学習することになります。コインを多数回投げてみるなど実際に試行してみれば実感を伴って学習できますから理解しやすいと思いますが、学校の授業時数にそこまでの余裕はないかと思います。

誤差・近似値・有効数字の削除

 これまで中学1年生で取り扱っていた誤差・近似値・有効数字は中学3年生で学習するようになります。

代表値(平均値、中央値、最頻値)・階級の削除

 これまで中学1年生で取り扱っていた代表値・階級は小学6年生で学習するようになります。これらの言葉の意味を忘れているとつまずきの原因になります。言葉の意味を理解し、忘れないように注意してください。

中2数学の変更点

反例の追加

 これまで高校数学Ⅰで取り扱っていた反例を中学2年生で学習するようになります。難しい言葉ではありませんから、あまり心配しなくても良いと思います。

四分位範囲・箱ひげ図の追加

 これらも高校数学Ⅰから移行してきたものです。言葉の意味と図の意味をつなぎ合わせて理解する必要があります。中学1年生で学習するヒストグラム等との関係も問われます。

確率の一部の削除

 確率のうち多数回の試行による確率が中学1年生に移行します。

中3の変更点

誤差・近似値・有効数字の追加

 これまで中学1年生で取り扱っていた誤差・近似値・有効数字を中学3年生で学習するようになります。高校入試にはあまり出ない内容ですが、資料を正しく読み取るために必要な知識です。

素因数分解の削除

 これまで中学3年生で取り扱っていた素因数分解は中学1年生で学習するようになります。平方根の単元で必要になる知識です。難しくない反面、忘れやすい内容でもあります。平方根の単元に入る前に復習が必要な生徒は多いと思います。

【総評】それほど難しくなるわけではないが…

 今回の変更点は統計的な分野が主になっています。高校入試を考えると、統計的な分野は関数や図形のような難しい問題は出ていません。どちらかと言えば、確実に得点につなげたい分野です。それ故に、この分野をしっかり理解しておかないと、ライバルに差をつけられてしまいます。また、今まで以上に思考力や判断力・表現力が問われるようになれば、統計的な分野の理解がますます重要になります。

 統計的な分野の知識があるということは、さまざまな資料やデータを正しく読み取れるということです。世間にはさまざまな数字であふれています。それらを正しく読み取り分析できれば仕事にも役立ちます。また、偏ったデータや誤った情報にも気づくことができます。

 学習内容としてはそれほど難しいものではありません。しかし、活用することでより良い生活ができるようになるものです。しっかり理解して、将来に役立ててほしいと思います。

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